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note.194 SIDE:G

 まさかのアイアンイーターの乱入というアクシデントもあったけど、ともあれジュエルイーターの封印には成功したね。

「お疲れ様、ステラ」
『ん。マスターも』
「リーフィーも、お疲れ様。今回も助かったよ」
「どういたしましてね、ふふん」

 ひとまずステラとリーフィーを労ってあげたところで、

「お〜わった〜〜〜!」

 ミスティスがいつものノリで後ろに大の字で倒れる。

「えっ、師匠!? 大丈夫ですか!?」

 こんなへたれた彼女を見るのは初めてだったか、ちょっと慌てるソフォラさんだったけど、

「ん〜? や〜、ヘーキヘーキ、序盤ちょびっとフルコンセントレイト使ったせいで集中力切れただけだから〜」

 上半身だけ起こしてゆるゆると手を振るミスティスの姿に、大事ではないと理解して胸をなでおろす。

「お疲れ、ミスティス」
「おつおつ〜」

 まぁ、この辺もすっかりいつものやり取りだね。

 さて、本体は封印したとは言え、ちゃんとフォトンクラスターは残ったらしい。
 MVPは……あれっ? ソフォラさん!?
 まぁ、それもそっか。あの緑の宝石を撃ち砕いた大技に、最後の一撃、途中でもバーストアローやチェインアローでかなりのダメージを稼いでたもんね。

 このゲーム、こういうところでも必ずプレイヤーからMVPを選ぶみたいな補正を一切かけてないから、NPCとの共闘があると、こうして普通にNPCがMVPを持っていくみたいなパターンが結構あるんだよね。この仕様のせいで、NPCとの対ボス共闘クエストって一部では嫌われてたりもするんだけど……ただ、そこでNPCが新たな力と装備を手に入れることで成長してクエストが派生するような展開もあったりするので賛否は両論といったところなのが現状だ。

「あの……このフォトンクラスター、私が呼ばれている気がします……」

 僕たちプレイヤーにはシステムからMVP通知が来るから当然わかるんだけど、そういうのがないNPCはどうしてるんだろう?と思いきや、僕たちにはよくわからないけど、NPC――この世界の住人たるシスフェアンにはどうもフォトンクラスターに残った残留思念をなんとなく感じ取れるらしい。
 今回も、ソフォラさんは残留思念の意思が自分に向けられているのを感じ取っているみたいだね。

「えと、わ、私でいいんでしょうか……?」

 まさか自分が選ばれるとは思っていなかったのか、ちょっと戸惑い気味にきょろきょろと僕たちの様子を伺うソフォラさんだったけど、

「もちろん、い〜のい〜の。クラスターに残った意思がそう言ってるんなら別に、私たちが決めることじゃないしね〜」

 と、くてっと両足を投げ出した楽な姿勢で座ったままミスティスがいつものように勝手に納得した様子で頷く。
 オグ君たちもそこら辺、NPCに取られることは気にしないタイプみたいで、異存はなさそうだね。まぁ、僕としても特に異論はない。実際、ソフォラさんの活躍もあっての勝利だったと思うしね。

「それでは……」

 すぅ……と一つ深呼吸をして、ソフォラさんがフォトンクラスターに触れる。
 そうして現れたのは――

「これは……弓懸、でしょうか」

 出てきたのは何やらジュエルイーターの体表に似た灰白色をした手袋型の物体。だけど、右手用の片方だけで、左手用はないらしい。それに、指を入れる部分も親指から中指までの三本分しかないし、形状もその三本指で何かをつまむような形になっていて、明らかに普通の手袋としては使い勝手が悪そうだ。
 これはなるほど、本人の言う通り、和弓を扱う時に弦を引っ掛ける右手を保護するための弓懸だね。
 一番の特徴は、手の甲に刻まれた六芒星の魔法陣で、その各頂点と中心の六角形の中に三つの計九つ、何かをはめ込めそうな窪みが空いていること。そしてその内、六芒星の上向き三角を構成する三ヵ所には、既に赤、緑、青の宝石がはめ込まれているけど、残りの穴はまだ空っぽだ。

「これ……どう使ったらいいんでしょうか? 師匠、見てもらえますか?」
「ん〜? どれどれ、貸してみ〜?」

 というわけで、みんな一旦ミスティスの所へと集まることに。
 ソフォラさんから手渡されたそれを、ミスティスがアイテム詳細ウィンドウを可視化モードで開いて確認する。

 表示されたアイテム名は――

「〈宝弓手甲ジュエルドミネーター〉……宝石の支配者たるジュエルイーターの力を宿す弓懸……ソケットに宝石をセットすることで、対応する属性の耐性上昇と魔力矢の射撃が可能となる……」
「ふへぇ〜……なんだかすごいものをもらってしまったみたいで……」

 これは結構なレア物っぽそうだねぇ。ソフォラさんも性能を聞いてちょっと恐縮気味だ。
 今は九つあるソケットの内三つに赤、緑、青が入っているから、火と風と水属性の耐性上昇と魔力の矢が撃てるってことかな。この三色なのは、元のジュエルイーターが取り込んでいた宝石の三色ってことだろうね。

「と言うことは、六芒星の残りの三つはそれぞれの属性に倣えば黄色、水色、紫が入るということか」
「多分、並びは色相順?」

 ツキナさんの予想が正しければ、残り三つは、赤と緑の間には黄色、緑と青の間には水色、青と赤の間には紫の宝石が入るってことだね。
 だけど……

「それじゃあ、真ん中の三つはなんだろう?」

 中央の六角形の中にも三角形型にソケットが三つあるんだよね。ここは何を入れたらいいんだろう。

「ふむ、この流れでいけば、おそらく二つには光属性の白と闇属性の黒が入るというのがおそらく妥当なんだろうが……」
「問題は残り一つね」

 宝石の色で八属性の他にもう一つ……? あ、さっきのジュエルカスタマイズの話からするともしかして……。
 みんなも大体同じ推測に辿り着いたようで。

「あっ」
「わかった!」
「「「「透明だ!」」」」

 宝石の混色においては「透明」も一つの「色」だったね。

「正解ね。みんなちゃんと話を覚えていて素晴らしいのだわ」

 とは、一連のやり取りを横で聞いていたリーフィーの言だ。

「ってことみたいだから……ほい、返すよ〜」
「あっ、は、はいっ!」

 ミスティスが弓懸を返したんだけど、それを受け取ったソフォラさんは、何故か少ししょんぼりした表情になる。

「つまり、この弓懸の本来の力を発揮させるには、全部のソケットの宝石を埋めないといけないということですよね……」
「そゆことだね〜」
「でも、この隘道じゃ、今既に嵌っている三色以外は取れないですし……私はクラッツの町の猟師です。見習いを卒業したら、お父さんの後を継がないと……」
「それは難しいところだねぇ〜」

 なるほど、ソフォラさんには猟師っていう本業があるから、町から出るわけにはいかないんだね。それは確かに、ちょっと難しい問題かもしれない。部外者の僕たちが口を出せる問題でもないしね。

「はぁ〜……いつかは私も師匠みたいに冒険者として世界中を見て回ってみたいです……と言っても、まずは神器が見つからないと、このユクリの国の中しか見れる場所もないんですけど」

 そう肩を落として、もう一度大きく溜息を吐くソフォラさんを、ミスティスが背中を叩いて元気づける。

「まぁまぁ、今は難しくても、生きてればその内きっと機会もあるよ。ソフォラはエルフなんだから、私たちなんかより全然寿命も長いんだしさ。今んところはこれはその時のための目標ってことで」
「師匠……。そうですね、いつか私も冒険の旅に出られる日が来た時のために、これはその時まで大事にしまっておきます!」
「うんうん、それがいいよ」

 ミスティスはいつものように勝手に納得したような表情で頷く。
 まぁ、ソフォラさんの実際の事情も知らない僕たちに言えることはそれぐらいしかないよね。
 この話はおしまいとばかりにミスティスが話題を変える。

「ところでさ〜、それの説明に書いてあった『魔力矢』ってどーゆー感じなのかな?」
「そういえば……私も興味が湧いてきました。ちょっと試してみますね」

 そういえばそんな機能も説明にあったね。説明文の限りでは属性の矢が撃てるみたいな話だったけど……?
 ソフォラさんが弓懸を装備して、何やらその右手の具合を確かめる。

「これは一体どう使えば……あ……これ、すごいです! 外側の魔法陣だけじゃない……内部にも魔力回路が細かく刻んであるみたいです。回路のどこに魔力を通すかで、どの宝石に魔力を送るのか決められるみたいですね。試しに、赤い宝石に……こう、ですかね? あ……魔力の経路がわかるってなんだか新鮮です。これで、えぇっと……魔力の矢ということですから、弓を引けばいいんでしょうか?」

 ソフォラさんが一歩前に出て、そこに矢があるつもりの動作で弓を引く。すると予想通り、まさに実体のない「炎の矢」が弓懸の手元から伸びるようにして番えられた状態で現れる。

「わ、こういう感じなんですね。では……撃ちますっ!」

 放たれた炎の矢は、壁に当たると、着弾地点で小さく爆発するかのように燃え広がって、焦げ跡を残して消えた。

「おぉ〜すごいすごい! いいな〜!」
「ほぅ、ふむ、実に面白そうだ」

 弓手二人は興味津々って感じだね。

「自分の魔力だけでこれが撃てるので、矢が尽きてしまった時にも役立ちそうです。お守りにいつも持っておこうかな……?」
「いいかもね〜」

 なんて、話題が一段落したところで……そういえば、僕の方も封印した本体の召喚以外に何かスキルが手に入ってたっけ。召喚の他にもスキルが手に入るなんて初めてだけど、何がそんなに増えたんだろう?
 スキル画面を開こうとした僕の様子にミスティスが聞いてくる。

「ん〜? マイスは何見てんの〜?」
「あ、うん。今の封印でジュエルイーターの召喚以外にもなんかスキルが手に入った通知が来たから、なんだろうと思って」
「ほぅほぅ」
「ふむ、召喚と一緒に手に入るスキルはその対象固有のスキルになるのが基本だな」

 なるほど、えーっと……? 本体の召喚以外に二つスキルが増えてるみたいだね。一つはジュエルドミネーター。名前はソフォラさんの弓懸と同じだけど……

「わぁ、あの二重バフと二重デバフがそのまんま使えちゃうんだ。おまけにリジェネまで付いてるし」

 もう一つはジュエルエレメントバースト。これは……

「もう一つは……あー……あの全属性弾幕だ」

 これはまた、結構なぶっ壊れスキルが手に入ったねぇ……。

「おぉ〜、強そうなのが手に入ったじゃん」

 なんて、ミスティスはテンションを上げてるけど、デメリットも相応に大きい。というのも、

「うぇ……消費MPがほとんど今の全MPなんだけど……」

 今の僕だと、まこさんからもらった装備でかなりMPは割増されてるはずなのに、それでも消費MPが今の最大値ギリギリだ。本体の召喚に至っては最大値がそもそも足りてないので、もう少しLvを上げないと召喚できない状態だね。

「まーそりゃーどっちも効果ヤバそーだもんね〜」

 と、ミスティスは完全に他人事だ。
 まぁ、まともに使うにはもう少しレベリングが必要かな……。

「それはそうと〜」

 ひょいっと立ち上がったミスティスが、辺りを見渡す。

「この壁中に生えてる結晶はー?」

 そういえば、最初に部屋に入った時に思わず目を奪われてしまったこの大量の結晶、これは……?

「これは……魔石ね」

 適当に飛んで行って結晶の一つに近づいたリーフィーが教えてくれる。
 魔石……これが? 試しに僕たちも思い思いに手近な結晶に近づいてみる。
 確かに魔石だ……。まぁ、これが宝石だったら奴もここにある色とりどりの結晶を取り込んでもっと強力な魔法を使ってたことだろうし……魔石ってことなんだろうね……見たことない大きさしてるけど。

「魔石ってこんなに大きくなるものなの?」

 普段見る魔石は言うまでもなくただ綺麗な球形になってるだけで、大きさ自体は普通に石ころサイズだからねぇ。こんな結晶を作るような、人の身体より大きいサイズなんて見たことがない。
 なんて思ったけど、

「確かに少し珍しいけれど、それだけね」

 というのがリーフィーの回答だった。

「魔石って言うとまぁ、普段見るのは普通の石と大差ない大きさよね。そして、周囲の魔力を溜め込むことで、紫から赤まで色彩を変化させる。普通なら……私の聖域ですらこんな大きな結晶は見なかったという時点でわかるでしょうけど、よほど魔力が濃い場所でもこうはならないのだけれど……魔石の魔力吸収速度にも限界ってものがあるのよ。こういう密閉空間に極度に魔力が集中すると、吸収速度の限界を超えて魔力が溜め込まれてしまうの。そうして、吸収しきれなくなった魔力はサイズに変換される。その結果がこれということね」

 つまり、この小さいドーム状の空間にジュエルイーターの魔力が充満してたからこういうことになってるんだね。

「じゃあじゃあ、これって見た目より魔力量多かったりするの!?」
「持って帰ったら売れたりするかな!?」

 一瞬、目を輝かせた女子約二名だったけど、

「残念ね、魔石に蓄積されている魔力量は密度で決まるの。サイズが大きいということは、魔力の密度はその分下がっているわ。つまり、結果的には見た目の色通りの魔力量しかないということね」

 ということらしい。

「なぁんだ、そっかぁ」

 肩を落とすミスティスだったけど、

「ま、でも、逆に言えば見た目通りの魔石ではあるわけよね。これはこれで、一個でも持って帰って、普通の魔石サイズに砕いてから売れば儲けものじゃない!?」
「おぉ〜、ツキナ、ナイスアイデア!」

 これには特に異論もなく、だけどサイズがサイズなのでひとまず、すぐ取れる位置にあった手近な黄色の結晶の一つを全員で掘り出して持ち帰ることにする。

「よ〜っし帰ろー!」

 というわけで、帰りはソフォラさんが道中置いてくれていた光石を辿って、迷うことなく脱出に成功する。
 道のりも長かったし、蛇も激戦だったしで、すっかり空は夕焼けだね。

「これ、夜までにクラッツの町に着けるかな……?」

 ちょっと心配になったところだったけど、

「任せてください! 私たち猟師だけが普段使うちょっとした近道があります!」

 ソフォラさんが胸を張る。

「おっけー、任せたよ、ソフォラ」
「はいっ!」

 そういうことなら、ソフォラさんに任せよう。
 ……は、よかったんだけど……うん、これ、猟師だけが使う道ってだけあって本当にただ文字通りの獣道だね!? 足元は確かに獣が通ってるんだろう、小道ができてたけど、僕たち人間の高さでは普通に藪みたいなところを無理やり突っ切ったり、岩から岩を飛び移らないといけないところがあったりで……慣れているソフォラさんと前衛ステータスのミスティスは割と難なくひょいひょい進んでたんだけど、これリーフィーの不整地踏破の加護がなかったら僕たちついていけてたか怪しいレベルの道なき道だったよ!?
 おかげでまぁ、確かに完全に真っ暗になる前にはクラッツの町まで着けたけど、町に着く頃にはソフォラさんとミスティス以外は全員息が上がってしまっていた。

「ぜー……はー……」
「な、なんとか、着いたか……はあっ……はぁっ……」
「つ、疲れたぁ〜……」

 うん、なんだろう、僕たちだけなんか大蛇戦よりもボロボロになってない……?

「す、すみません、慣れてないとちょっと大変な道でしたよね……!」
「いや、いい……実際、おかげで……ふぅ……こうして早く着けた」

 ソフォラさんがちょっと申し訳なさげに頭を下げるけど、オグ君の言う通り、実際山道をまた隘道まで戻って……ってやるよりは遥かに早く到着できたのは間違いないからね。これはこれでむしろ助かったと言える。

 ともあれ、僕たちの息もとりあえず整ったところで、

「それでは改めまして、こんな時間になっちゃいましたけど、クラッツへようこそ! ……なんて言っても、見ての通り何もない町ですし、こんな時間なので案内みたいなのも全然できないんですけどね、てへへ……」

 そう言って僕たちに向き直ったソフォラさんが、頭の後ろを掻きながら少し困ったように笑う。

「まぁ、とりあえずはストリームスフィアと、ギルドにご案内しますね」

 ということで、ソフォラさんに案内されて、僕とミスティスがストリームスフィアを登録して、それからギルドへと向かう。
 ギルドを通さない直接依頼は別に禁止ではないんだけど、今回はソフォラさん曰く額が大きいのでギルドを介した方が楽とのことで、ソフォラさんからの自由掲示依頼の達成という形にして報酬をもらうことにした……のはよかったんだけど……

「えっ、ちょ、桁が多すぎませんか!?」

 なんかM単位の金額が書かれてるんだけど!? いやまぁ、額が大きいとは言ってたけどさ……。
 だけど、

「戦闘前にも言いましたけど、本来なら継続的に依頼を出し続けて、定住してダンジョン化される前に追い払うつもりだったんです。それが皆さんのおかげで一回で済んだんですから、私としては感謝してもしきれません! これは元々そのために用意していた満額ですから、むしろ受け取って頂かないと私が困ります」

 と押し切られてしまったので、まぁそういうことならと有難くもらっておくこととなった。

 そんなわけで、報酬の手続きも一通り終わって。

「ふい〜、おつかれ〜」
「うん、お疲れ様」

 と、まずはみんなでお互いを労う。

「今日は本当にありがとうございました! 何度も言いますけど、本当に皆さんには感謝してもしきれません」

 そう深々と頭を下げるソフォラさんに、

「まぁまぁ、そこは私とソフォラの仲ってことで」
「師匠〜!」

 ミスティスがポンポンと頭を撫でてやれば、彼女は目を輝かせる。

「あっ、師匠! せっかくなのできちんとしたお礼をしたいのですが、久々に家に寄っていきませんか?」

 というソフォラさんの提案だったけど、

「いやぁ、さすがにこの時間からいきなりこの人数で押しかけるのもちょっと悪いからね〜。また今度私だけで行くよ」
「わかりました。お待ちしてますね!」

 まぁ、もう完全に日が落ちて真っ暗だもんねぇ。ストリームスフィアと僅かな街明かり以外はほぼ月明かりだけが頼りのこんな時間に、ミスティス以外は初対面の僕たちがアポなしで押しかけちゃうのもちょっとよろしくないよね。

「それでは、私はこれで失礼しますね。さようならです」
「またね〜、ソフォラー!」
「はーい! またでーす、師匠ー!」

 ソフォラさんはペコリと僕たちにお辞儀して、ミスティスに振り返って手を振り合いながら元気に家路を帰っていった。

「さって〜、うちらも解散しよっか」

 見送り終わって向き直ったミスティスに同意して、この日は僕たちも解散になった。


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